南アフリカの製作家Marc Maingard。
Santa Cruz系のギターは好きな場合が多いので触ってみたいルシアーさんの一人でしたが、南アフリカで製作しているということもあって近年は日本に入っておらず、滅多にない中古に出くわすしか可能性はなかったわけですが、今回、入荷していたところに伺わせていただきました。

maingardGC
(画像はBlue-Gさんより拝借)

トップはジャーマンスプルース、サイド&バックはココボロ。
メイプルを染色した材で組んだロゼッタが独特で何となくアフリカ的な印象をもたらします。

中古ということもあるでしょうが、希少性、クオリティー、材スペック等見ても結構お得な価格設定ですので試してみることをオススメします。
月並みな言い方になってしまいますがルシアーメイドのギターの良さというものを実感できる個体だと思います。

ココボロですので低音のシッカリ感があるのですが、強過ぎはしないいい塩梅の個体だと思います。
そしてトップのジャーマンスプルースの軽やかでしなやかかつリッチな音質。
優等生なギターという印象です。

このギターも特に6弦辺りをドロップしたチューニングだと特に味を感じるように思いました。
バックのココボロの低音感がより活きてきてなおかつ艶感が加わると言うか。
ココボロはどうしても太さがありつつ真っ直ぐな音像になりやすいと思うのですが(音が拡がるというよりは前に直線的に音を打ち出す感じ)、トップのヨーロピアン系のスプルースと合わさって射角がやや拡がるような感じです。

個人的にはこのMaingardのハカランダの個体も試してみたくなりましたね。
よりエロティックな(表現合ってる?笑)な音になりそうな予感がしますので。

ハカランダという点ではまだ同じお店にあると思いますがSanta Cruzのハカランダの個体もこのギターと比較で試すと面白いかもしれませんよ。
大まかな系統は同じ方向性と言っていいと思うので、ハカランダとココボロの感じの違いも体感できると思いますし、いずれもクオリティーの高いギターだと思いますので。